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Posted by庵乃音人

御朱印うずまき(34) 滋賀・金勝寺

庵乃音人

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金勝寺軍茶利明王

金勝山の山頂近く、静謐な気に包まれて、金勝寺はあった。

天衝く鬱蒼とした木立の中、仁王門へと階段が続く。

仁王門を入ると、本堂、二月堂、虚空蔵菩薩堂などが緑の斜面に転々と存在する境内が現れる。

満ちているのは、冒しがたい気。

私が訪れたときは他に拝観者の姿はなく、葉擦れの音すらしない静寂の中を、ただ一人歩いた。

何かがいると、息を殺した。

もはや修行としか言いようのない、苦行のような細い山道を
危なっかしい運転で泣きながらやってきたのは、まずこの仏さまにお会いするためだった。

IMG_20151210_0003.jpg

像高360センチ超、軍茶利明王。
(画像は同寺で購入したポストカードの一枚)

二月堂の中に祀られたそのお姿は、お堂の小ささも相まってとても巨大。
見上げた私は言葉もなく、仏さまと対した。

軍茶利明王様はじめ、明王にはみな独特の印相(手指のポーズ)があるが、
軍茶利明王の特徴を一言で表すなら、


いやん、ばか


である。

それはともかく、こちらの軍茶利明王様は、ずしりと重く神々しい、
圧巻の存在感で私を見下ろしてくださった。
何度も山道を転落しそうになりながら(ちとオーバー)、それでも歯を食いしばり、
鼻水垂らしてここまで来てよかったと心から思い、
私は手を合わせ、ただひたすら、ひたすら、祈りを捧げた。

そして、
金勝寺には大きな仏さまが多いが、もうおひとかた、
私が声もなく見とれてしまったのは、虚空蔵菩薩堂にいらっしゃる仏さま――

像高2メートルちかくある、虚空蔵菩薩様である。
(画像は同寺で購入したポストカードの一枚)

金勝寺虚空蔵菩薩
 
IMG_20151210_0004.jpg

そもそも、虚空蔵菩薩自体、現代にまで伝わる造像例は少なく、
しかもこちらの仏さまのように片脚を下げてお座りになっているのは、とても珍しい、とか。

これまたどっしりと重厚感溢れる迫力と、気圧されるほどのオーラをお持ちの仏さま。
惜しむらくは諸々の関係で全体像がやや見にくく配置されており、
肝心の脚の部分をよく拝めなかったことが心残りではあった。

でもって面白かったのは、寺からの帰り道。

来るときは、死ぬほど細い山道に「ぎょえー」だの「どっひー」だのと不様な悲鳴をあげ、
這々の体でたどりついた私だったが、
同じ道を帰ってみると、先刻感じたような恐怖はあまりない。
道が広くさえ感じられる。

道そのものの狭さ以上に、
私自身の不安や脅え、先のわからなさから来るちょっとしたパニックが生み出した
ロングアンドワインディングロードであったかと、目を覚まされる思いがした。

仏さまたちが見守っていてくださる気がした。

目を閉じて(閉じるな閉じるな)、お会いしたばかりの
仏像にお礼を言う。

静まりかえった境内で、何かがいる、と思ったのは当然のことだった。

そこには、仏さまたちがいらっしゃったのだ。
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最終更新日2015-12-14
Posted by庵乃音人

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